マネジメント研修
一般的にマネジメント研修設計の方法としては、「①マネジメントに必要な要素を複数挙げて研修を設計する方法」と、「②マネジメントの基本プロセスを明らかにして、そのエッセンスを研修中に体験することで、教訓や課題を抽出する方法」と、大きく2つに分けることができます。
NGKでは両者ともに提供するマネジメント研修メニューがありますが、マネジメントの共通言語化を行いたい場合、マネジメントの型を理解・定着させることを狙いとして、後者②として設計をしています。
①マネジメントに必要な要素による研修設計 | ②マネジメントのプロセスによる研修設計 |
•マネジメント推進するための要素を能力要件化(○○○力、△△性等)と一覧化することにより、必要能力が分かりやすい •実際のマネジメント場面では、発揮されるべきイメージがつきにくいことにより、マネジメントの基本研修には向かないことが多い | •マネジメントを推進するマネージャーの姿を、役割場面ごとに分けて研修を実施することで、期中の活動プロセスで求められる行動が参加者にとって描きやすい •期中を通じて、一定的に発揮される能力要件を特定しにくい |
マネジメントプロセスモデルのアプローチは、いわば武道の「型」を体得していくことに通じるものと捉えており、その本質は、「型」によって体の中に安定した軸をつくるということです。
江戸時代の他流試合の歴史で、興味深い調査結果(諸説の中の一説)があります。それは、型のある流派が、型のない流派に圧倒的に勝っているというものです。
型を覚えるまではぎこちなく、本当に試合で使えるのかと思える時期があっても、型によって体に軸ができてくると、無駄がなく、機能性の高い姿勢から繰り出されるスピーディな動きからそのような結果が得られたと考えられます。